「時間ができたら塗り絵をしよう」と思っていると、なかなか始められない日が続いてしまいます。
仕事や家事を終えて、少し休もうと思ったはずなのに、気づけばスマホを見たまま時間が過ぎていた。
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、最初から「10分だけ」と決めて楽しむ大人の塗り絵です。
大切なのは、一枚をきれいに完成させることではありません。
紙に向かい、色を選び、手をゆっくり動かしながら、気持ちを今ここへ戻す小さな時間を作ることです。
この記事では、朝と夜に分けた10分ルーティン、集中を切らさないコツ、続けるための週間トラッカーまで、初心者にも取り入れやすい形で紹介します。

10分だけでも大人の塗り絵は続けやすい
大人の塗り絵を始めるとき、最初から「今日は30分塗ろう」「一枚を仕上げよう」と考えると、少し重たく感じることがあります。
気分が乗っている日は楽しく続けられても、忙しい日や疲れている日は、道具を出すことさえ面倒に感じるかもしれません。
でも、10分だけならどうでしょうか。
お茶を飲む前の少しの時間、寝る前にスマホを見る時間の一部、休日の朝に洗濯機を回している間。
そのくらいの短い時間なら、生活の中にそっと置きやすくなります。
10分塗るだけで、一枚を完成させる必要はありません。
今日の目的は、作品づくりではなく、気持ちを整える小さな余白を作ることです。
葉っぱを一枚だけ塗る日があっても、背景の一部を薄く重ねるだけの日があっても大丈夫です。
塗り絵の良さは、手を動かしているうちに、自然と紙や色へ意識が向きやすくなるところにあります。
うまく塗ろうと力を入れすぎなくても、線の中を少しずつ塗っていくことで、頭の中のざわつきから少し距離を置きやすくなります。
大人の塗り絵の効果や全体像を先に知りたい方は、こちらのまとめ記事から読むと流れがわかりやすいです。
関連記事:大人の塗り絵の効果と魅力|ストレス解消・集中力・創造性が高まる理由
始める前に用意するもの
10分ルーティンでは、道具を増やしすぎないことが大切です。
準備に時間がかかると、それだけで始めるハードルが上がってしまいます。
まずは、手元にあるものだけで十分です。
用意するものは、次の5つです。
- 塗り絵1枚
- 色鉛筆3色
- タイマー
- 試し塗り用の紙
- 机の上の小さなスペース
色鉛筆は、最初からたくさん出さなくても大丈夫です。
むしろ3色だけに絞ると、迷う時間が少なくなります。
たとえば、朝なら薄い黄色、若草色、水色。
夜ならグレーがかった青、ラベンダー、淡いブラウンのように、気分に合う組み合わせを選びます。
タイマーは、スマホでもキッチンタイマーでも構いません。
ただし、スマホを使う場合は通知が目に入らないようにしておくと安心です。
10分のつもりが、メッセージやSNSを見てしまい、塗り絵から気持ちが離れてしまうことがあります。
塗り絵は、細かすぎない図柄がおすすめです。
広い背景、花びら、葉っぱ、窓辺、建物の一部など、短い時間でも区切りをつけやすい場所を選びましょう。
最初は「このページを全部塗る」ではなく、「今日はこの葉っぱだけ」と決めると、気持ちが楽になります。
色鉛筆や紙をこれから揃える方は、先にこちらの記事を読んでおくと安心です。
朝の10分ルーティン:一日を穏やかに始める
朝の塗り絵は、元気を無理に出すための時間ではありません。
まだ少し眠い頭を、やさしく一日の方向へ向けるような時間です。
忙しい朝でも、10分だけなら取り入れやすくなります。
0:00〜1:00 分|姿勢を整える
椅子に座り、机の上に塗り絵と色鉛筆を置きます。
背筋をぴんと伸ばしすぎる必要はありません。
肩の力を抜き、手が動かしやすい位置に紙を置きます。
最初の1分は、塗り始める前の準備時間です。
深呼吸をしなければと意識しすぎなくても大丈夫です。
紙を見る、色鉛筆を並べる、それだけでも気持ちは少しずつ切り替わっていきます。
1:00〜2:00 分|使う色を3色だけ選ぶ
朝は、明るすぎず軽やかな色が使いやすいです。
たとえば、空を塗るなら水色、淡いグレー、白に近い薄色。
花なら、薄いピンク、黄みのあるオレンジ、やわらかい緑。
色選びに時間を使いすぎないために、3色だけ選んだらそのまま始めます。
「もっと合う色があるかも」と探し始めると、10分はすぐに過ぎてしまいます。
朝のルーティンでは、完璧な配色よりも、迷わず始めることを優先しましょう。
2:00〜6:00 分|広い面を薄く塗る
最初の4分は、広い面を薄く塗ります。
空、背景、花びら、葉っぱなど、線が多すぎない場所を選ぶと続けやすいです。
筆圧は弱めにして、色を一度で濃くしようとしないのがポイントです。
薄く塗ると、多少はみ出しても目立ちにくく、後から色を重ねやすくなります。
朝は、完成度よりもリズムを大切にします。
手を動かしているうちに、少しずつ今日の予定へ気持ちが向かいやすくなります。
6:00〜9:00 分|影やアクセントを少し足す
残りの3分で、影やアクセントを少しだけ足します。
葉っぱの根元、花びらの重なり、窓の下、建物の角など、ほんの一部でかまいません。
ここでも濃く塗りすぎる必要はありません。
薄い色を少し重ねるだけで、絵の印象は変わります。
「ここを少しだけ深くする」と決めて塗ると、短時間でも仕上がりに小さな満足感が出ます。
9:00〜10:00 分|一言メモを書く
最後の1分は、片付けながら一言メモを書きます。
「葉っぱを1枚塗れた」「今日は水色が気持ちよかった」「朝に10分座れた」など、できたことをひとつだけ残します。
大切なのは、上手だったかどうかではなく、10分の時間を作れたことです。
小さな記録が残ると、次の日も再開しやすくなります。
夜の10分ルーティン:スマホ時間を塗り絵時間に置き換える
夜の塗り絵は、寝る前の静かな切り替え時間として取り入れやすい方法です。
スマホを見る時間をすべてやめる必要はありません。
まずは、そのうちの10分だけを塗り絵に置き換えてみます。
0:00〜1:00 分|スマホ通知を切る
夜の最初の1分は、画面から少し離れる準備です。
スマホの通知を切る、画面を伏せる、少し離れた場所に置く。
それだけでも、塗り絵に意識を向けやすくなります。
夜は、情報を増やすよりも、入ってくる情報を少し減らすイメージです。
静かな音楽を小さく流しても良いですが、動画を見ながら塗ると意識が分散しやすいため、10分だけは紙の上に気持ちを戻してみましょう。
1:00〜2:00 分|小さめのモチーフを選ぶ
夜は、短時間で区切れる小さなモチーフが向いています。
花の中心、葉っぱ一枚、マンダラの一部、レンガの一列、建物の窓など、範囲がはっきりした場所を選びます。
「ここだけ塗ったら終わり」と決めておくと、夜更かしにつながりにくくなります。
楽しくなってもう少し塗りたくなる日もありますが、最初のうちは10分で終えるほうが翌日も続けやすいです。
2:00〜6:00 分|同系色でゆっくり塗る
夜は、同じ系統の色を使うと落ち着いた印象にまとまりやすくなります。
たとえば、青系ならネイビー、薄い青、グレー。
紫系ならラベンダー、くすみピンク、淡いブラウン。
鮮やかすぎる色をたくさん使うより、少し控えめな色をゆっくり重ねると、静かな時間に合いやすくなります。
筆圧は朝よりさらに弱めで構いません。
色を濃く仕上げるより、紙の上をなでるように塗るイメージです。
きれいなグラデーションを作ろうと頑張りすぎず、手の動きがゆっくりになることを大切にします。
6:00〜9:00 分|白や薄色でなじませる
残りの3分は、白や薄い色で軽くなじませます。
強いコントラストをつけるより、少しやわらかくまとめると、夜の雰囲気に合います。
白い色鉛筆がない場合は、薄いグレーや淡いベージュでも代用できます。
全体を塗りつぶす必要はありません。
境目が少しやわらぐ程度で十分です。
9:00〜10:00 分|片付けて終了する
最後の1分で、色鉛筆を戻し、ページを閉じます。
完成写真を撮りたい場合も、SNSへの投稿は翌朝に回すのがおすすめです。
投稿文を考え始めると、せっかく静かになった気持ちがまた忙しくなってしまうことがあります。
夜の塗り絵は、見せるためではなく、自分の一日をそっと閉じるための時間。
そう考えると、10分で終えることにも意味が出てきます。
集中を切らさない5つのコツ
10分は短い時間ですが、気が散るものが近くにあるとあっという間に過ぎてしまいます。
気持ちよく塗るために、次の5つを意識してみましょう。
1. 色は3色までにする
色が多いほど楽しく見えますが、初心者のうちは迷いやすくなります。
10分ルーティンでは、色を3色までに絞ると始めやすくなります。
朝は明るめ、夜は落ち着いた色など、時間帯でざっくり決めておくのも良い方法です。
色選びで迷いやすい方は、こちらの記事も参考になります。
2. 塗る場所を最初に一つ決める
ページ全体を眺めると、「どこから塗ればいいのだろう」と迷ってしまうことがあります。
始める前に、今日塗る場所を一つだけ決めましょう。
葉っぱ一枚、空の一部、窓ひとつ、花びら三枚。
そのくらい小さくて大丈夫です。
塗る場所が決まると、10分の中でやることがはっきりします。
3. 筆圧は弱めにする
強く塗ると、手が疲れやすく、後から色を重ねにくくなります。
10分の塗り絵では、軽い筆圧で薄く重ねるほうが向いています。
最初は「少し薄いかな」と思うくらいで十分です。
色は後から足せますが、濃く塗ったものを薄く戻すのは難しいため、ゆっくり重ねる意識を持つと安心です。
4. タイマーを使う
時計を何度も見ると、かえって落ち着かなくなることがあります。
タイマーを10分にセットして、鳴るまでは紙に向かってみましょう。
タイマーが鳴ったら、途中でも終えて大丈夫です。
「もう少しで完成するのに」と思うくらいで止めると、次に続きやすくなります。
5. 完成度ではなく続けたことを評価する
大人の塗り絵は、完成した作品だけが価値ではありません。
10分座れたこと、3色選べたこと、スマホを置けたこと、途中でも片付けられたこと。
その一つひとつが、続けるための大切な成果です。
うまく塗れなかった日も、色が思ったより合わなかった日も、「今日は試せた」と受け止めてみてください。
完璧ではない日があるほうが、長く続けやすくなります。
7日間続けるための週間トラッカー
塗り絵を続けるコツは、気合いだけに頼らないことです。
やる気がある日だけ続ける方法だと、忙しい時期に止まりやすくなります。
そこで役立つのが、見える化です。
1週間分のトラッカーを用意して、朝10分、夜10分のどちらかにチェックを入れるだけでも、続けた流れが見えやすくなります。
全部の日を埋める必要はありません。
週に2〜3回でも、再開できれば十分です。
大切なのは、「できなかった日」を責めないことです。
月曜日にできなくても、火曜日に戻れば大丈夫。
3日空いても、週末にまた10分塗れたら、それは立派な継続です。
無料DL:10分塗り絵 週間トラッカー
1週間分の「朝10分」「夜10分」をチェックできるシンプルなPDFです。
印刷して机の横に置いておくと、塗り絵を習慣にしやすくなります。
- 形式:PDF
- 推奨印刷:A4・等倍
- 使い方:塗れた日にチェックを入れるだけ
- 利用条件:個人利用のみ。
二次配布・再販売は禁止
まずは1週間だけ試したい方へ。
朝・夜の10分塗り絵を記録できる「週間トラッカーPDF」を用意しました。
印刷して、塗れた日にチェックを入れるだけで使えます。

よくある質問
Q1. 10分だけだと短すぎませんか?
短くて大丈夫です。
最初は「少し物足りない」くらいで終えるほうが、翌日も再開しやすくなります。
完成より、続けやすいリズムを作ることを優先しましょう。
Q2. 朝と夜、どちらがおすすめですか?
迷う場合は夜がおすすめです。
すでにスマホを見ている時間の一部を塗り絵に置き換えやすいからです。
朝に少し余裕がある方は、朝のウォームアップとして取り入れるのも良い方法です。
Q3. どんな色を選べばいいですか?
最初は3色で十分です。
朝は明るめの色、夜は少しくすんだ落ち着いた色が使いやすいです。
迷う場合は、同じ系統の色を3本選ぶとまとまりやすくなります。
Q4. 途中でやめてもいいですか?
もちろん大丈夫です。
大人の塗り絵は、必ず一枚を完成させなくても楽しめます。
今日は葉っぱ一枚、明日は背景だけ、という進め方でも問題ありません。
Q5. 上手く塗れないと、逆に気になってしまいます。
その場合は、細かすぎる図柄を避けて、線が太めで面が広めの図柄を選びましょう。
また、完成度を評価するのではなく、「10分座れた」「3色選べた」など、行動そのものを評価するのがおすすめです。
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10分ルーティンに慣れてきたら、少しずつ道具や色選びを整えていくと、塗り絵の時間がさらに楽しみやすくなります。
関連記事:大人の塗り絵の効果と魅力|ストレス解消・集中力・創造性が高まる理由
すぐに印刷して始めたい方は、EtsyのデジタルPDF版も使いやすい選択肢です。
自宅のプリンターで印刷できるので、朝や夜の10分ルーティンに取り入れやすくなります。
紙の塗り絵本でゆっくり楽しみたい方は、Amazonの紙書籍もチェックしてみてください。
ページをめくる感覚があるので、寝る前の静かな時間にも向いています。
まとめ
大人の塗り絵は、長い時間を取れなくても楽しめます。
むしろ、忙しい毎日の中では「10分だけ」と決めたほうが、気軽に始めやすく、続けやすくなります。
朝は、広い面を薄く塗って一日を穏やかに始める時間に。
夜は、スマホ時間の一部を置き換えて、一日を静かに閉じる時間に。
どちらも、上手に仕上げることより、自分のために小さな余白を作ることが大切です。
色は3色だけ、塗る場所は一つだけ、タイマーは10分。
これだけでも、塗り絵の時間は十分に始められます。
できない日があっても大丈夫です。
1週間のうち、数回でも戻ってこられたら、それはちゃんと続いているということです。
まずは今日、葉っぱ一枚でも、空の一部でも、気になる小さな場所を10分だけ塗ってみてください。
紙の上に色が少し増えるだけで、慌ただしい一日の中に、自分だけの静かな時間が生まれます。