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世界の観光地&塗り絵の楽しみ方・国別まとめ

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旅行って、本当は「移動」がいちばん大変だったりします。

でも塗り絵なら、机の上で世界一周できる。しかも、色を選ぶ順番さえ決めてしまえば、名所の“らしさ”はわりと簡単に出ます。

このページは、「世界の名所を素敵に塗りたいのに、石がのっぺり/水が濁る/寺社の金と朱が安っぽい」…みたいな悩みを、国・地域ごとにほどくための“旅する塗り絵”ガイドです。

結論だけ先に言うと、迷いはだいたいここで止まります👇

  • ベース色(面の土台)を決める
  • アクセント色(気候・文化の匂い)を足す
  • 影色(立体の芯)で締める

目次


旅する塗り絵:最短で“それっぽく”する準備

1)「質感」を先に決めると、配色がブレない

世界の名所って、写真だと派手に見えるのに、塗ると急に地味になりがちです。

原因はだいたいこれ。

  • 石=グレー一色で塗ってしまう
  • 水=青一色で塗ってしまう
  • 金=黄色一色で塗ってしまう

なので最初に、「これは石?木?金属?水?空?緑?」を決めて、塗り分けのルールを持たせます。

2)時短でも映える「3色ルール」

迷ったら、どの国でもまずは3色で組みます。

  • ベース色:その国の空気(低彩度?高彩度?)
  • アクセント色:苔・朱・窓明かり・反射…“らしさ”の一撃
  • 影色:立体を作る芯(だいたい青紫か紫グレーが万能)

ここまで決めると、風景塗り絵が急にラクになります。

3)紙の白は「最後のハイライト」じゃなく「最初から残す」

特に雪、雲、波しぶき、金属の照りは、白を塗るより、白を残すほうが上手くいきます。


欧州:石造建築の質感(英国・ノルウェー・アイスランド)

欧州の名所を塗る鍵は、ひとことで言うと「石は“粒”でできている」と考えること。

のっぺりグレーではなく、多色の微差で経年のムラを作ると、一気に建築が立ち上がります。

欧州共通:石の作り方(基本の手順)

  1. 下地に薄いグレー(冷たいベースなら青み薄灰)をふわっと敷く
  2. 上からウォームグレー/黄土/ほんの少し紫を“粒立て”で散らす
  3. 角・目地・彫刻は影色で細く締める(太くしない)
  4. エッジに紙の白を残す or うっすら白線で沿い光を入れる

英国:曇天の静けさ+苔の気配

ロンドン塔やウェストミンスター寺院みたいな英国の石造は、湿った空気が似合います。

  • 空:ブルーグレー+ごく微量の紫(“静か”に寄せる)
  • 石壁:冷たいグレー基調+ところどころ苔色(オリーブ)を薄く
  • 窓枠・鉛:中明度の灰→濃灰の段階づけ
  • ガラス:空色+白の反射を斜めストロークで

緑(芝・アイビー)は単色で塗るとベタっとするので、黄緑→緑→深緑の3段階で面を作ると“気候”が出ます。

ノルウェー:冷たい空気+水面反射

フィヨルドや木造建築(スターヴ教会)を塗るなら、主役は「空気の冷たさ」です。

  • 水面:シアン寄りのブルーを薄く→岸の反射を縦ストロークで揺らす
  • 岩肌:グレーに青・緑を1〜2割混ぜる/白を所々残して濡れ反射
  • 木造:黄土→焦げ茶の重ねで年輪と陰影
  • 雪:白は塗らずに残す(影だけ青紫)

アイスランド:黒と氷の強コントラスト

ブラックサンドビーチ、氷の洞窟。ここはコントラストで勝つのが正解です。

  • 黒い砂:真っ黒ではなく、ダークグレー+青紫で“深み”を作る
  • 氷:薄い水色→無彩色→白の階調/割れ目にブルーグレーの影
  • 湯気・霧:紙の白+ごく薄い青灰(“見えないもの”を描く)


北米:自然のダイナミズム(国立公園・都市夜景)

北米の風景塗り絵は、色そのものより「スケール感(広さ)」が勝負。

コツは単純で、遠景ほど彩度とコントラストを落とすこと。近景にだけ暖色や濃い影を置くと、景色が一気に奥へ伸びます。

国立公園:地層は“暖系の積層”で塗る

グランドキャニオンやヨセミテ級の岩は、地層の方向に沿って重ね塗りするだけで立体が出ます。

  • 地層パレット:黄土→レンガ→赤茶→焦げ茶
  • 影:紫寄りの影色で冷やす(岩が締まる)
  • 陽の面:オレンジ寄りで温める(厚みが出る)

滝は、白の飛沫を残して、落水の中央を明るく、縁を少し暗くすると奥行きが作れます。

都市夜景:窓明かりは「3色だけ」でリズムを作る

摩天楼は描き込みたくなるけど、窓色を増やすほど散らかります。

夜景はこれでOK👇

  • 窓光3色:黄色(温)/白(中立)/青白(冷)
  • 比率:6:3:1くらいで固定(迷いが消える)
  • 反射:窓色をそのまま縦・斜めに伸ばす

空は群青→濃紺のグラデ。雲の縁にほんの少しパープルを足すと、夜の空気が急に豊かになります。


アジア:和色・季節の配色(四季・寺社の金と朱)

アジアの名所って、景色の美しさだけじゃなくて、「文化の手触り」が絵に出ます。

その近道が和色(朱・藍・萌黄・茜・金)。季節の色と重ねると、“旅情”が勝手に立ち上がります。

四季の配色(ざっくり早見)

  • 春:桜=白地+淡紅→中心を濃いめで“にじみ”/新緑=黄緑→緑
  • 夏:空=高明度シアン寄り/木陰=青緑の影で温度差
  • 秋:紅葉=黄→橙→朱→深紅をまだらに/骨格=焦げ茶で通す
  • 冬:雪=白を残す+影に青紫/樹皮=冷たいグレーで補足

寺社の金・朱:安っぽく見せないコツ

金は「黄色で塗る」じゃなく、明暗の帯+点ハイライトで表現すると一気に格が上がります。

  • 金:黄色→黄土→焦げ茶で帯状に陰影/最明部に白点
  • 朱:朱(やや橙)→赤→暗赤の3段階で柱の丸み
  • 瓦:青灰→濃灰で段付け/苔・汚れに黄緑や茶を薄く散らす


配色レシピ集(迷ったときの即戦力)

ここは“毎回使う景観要素”を、時短で整うレシピにまとめます。

水・空・緑

  • 水:シアン→青→群青の縦グラデ/さざ波は紙の白を残す
  • 空:高明度の空色→地平へ薄化/雲の影にごく薄い灰青
  • 緑:黄緑(光)→中緑(面)→深緑(陰)の3調/点描で“葉の粒”

石・木・金属

  • 石:冷灰ベース+黄土・紫の粒で“経年”/エッジに白線(or 白残し)
  • 木:黄土ベース→焦げ茶で年輪/節=楕円の暗色+白の沿い光
  • 金属:明暗の帯をくっきり/冷光(青白)と暖光(黄)を混在

国別・超ざっくりパレット(迷子防止)

地域ベース色アクセント影色
英国(石造・曇天)ブルーグレー苔オリーブ紫グレー
ノルウェー(冷気・水面)シアン寄りブルー濡れ反射の白残し青グレー
アイスランド(黒砂・氷)ダークグレー薄水色青紫
北米国立公園(地層)黄土〜レンガオレンジの陽紫影
北米夜景(都市)群青〜濃紺窓光3色濃灰
アジア(四季・寺社)薄墨・霞朱/藍/金青紫
★ベルギー(無料サンプル版)
ウォームグレー〜サンドベージュ(石畳・石壁)+ テラコッタ/レンガ茶(煉瓦の壁)運河のくすみ青緑(水面)+ くすみゴールド(グランプラス系の装飾)青みグレー〜紫みグレー(曇天・石の陰影に強い)


国別サンプルDL(無料1枚)

練習用に最適化した国別サンプルを無料配布します(個人・家庭内利用のみ)。

無料DLボックス(DL→印刷→活用)

【手順】

  1. DL:国別サンプルをダウンロード
  2. 印刷:A4普通紙/厚手用紙。拡大縮小は100–120%
  3. 活用:このページの配色レシピを見ながら練習 → 作品をSNS共有

【利用条件】個人・家庭内のみ可。二次配布・商用利用・再編集配布は禁止。DLページに明記の利用規約に同意の上ご利用ください。

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下記の内容で、ハッシュタグ企画を予定しています。なおルール等は下記のとおりです。
(記事内ギャラリーの準備が整いしだい企画を開始予定です。開始時は本ページでお知らせします)

【企画開始時の運用ルール】

・完成作品はSNS(Instagram+Pinterest)に 「#DreamColoringJourney」 「#旅する塗り絵」 を付けて投稿してください。

・毎月“ベスト旅塗り”を選出して、記事内ギャラリーで紹介します。

・ご了解いただきたい事項
  1)ハッシュタグ投稿は紹介候補になります
  2)ブログ掲載の際はDMで確認します(DM連絡が取れないものは対象外とします)
  3)掲載時はアカウント名を表記します(不要なら対応)

 

月替わりテーマ例

ハッシュタグ企画開催する場合、季節に応じてザックリしたテーマを設けました。
テーマに合ってなくてもOKですよ。

  • 1月:雪と金属(冬の寺社と街)
  • 5月:新緑と水(湖・運河)
  • 10月:石と光(古城・夕景)


「塗りたい国」が見つかったら、ここからすぐ旅に出られます。


FAQ

Q1. 石造建築がのっぺりします。どこから直せば良い?

A. “粒立て”を意識しましょう。冷灰ベースに黄土・紫を点描で散らし、目地と角に影を細く。最後に白の沿い光を置くと立体が戻ります。

Q2. 夜景の窓明かりをスッキリ見せるには、色数や配分をどう決めればいいですか?

A. 窓光を3色(黄/白/青白)に限定し、比率を「6:3:1」などに固定。反射は窓色をそのまま縦に伸ばすだけで“らしさ”が出ます。

Q3. 水面が濁って見えます。

A. 迷ったら“空色を水へ写す”。空の色→水面に薄く。波の稜線は紙の白を残し、暗部は群青を細く入れて締めます。


  • 関連:「準備・画材・基本テク」(作成中)
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